睡眠環境について

しっかりと睡眠をするために身体の状態をいくら整えても、寝室の環境が暑すぎたり寒すぎたりしてしまうと、せっかくの準備が台無しになってしまいます。

例えはこんな経験ありませんか?
・就寝前に身体をお風呂で少し温めたのに、寝室が寒かったため眠気が覚めてしましまった。
・初夏の頃、眠る時に暑かったから、何も掛けずに眠ったら、夜中に寒さで目覚めて、その後眠りが浅かった。

私たち自身の内部環境を整えることと同じくらい、外部環境(寝室)は大切なものになります。睡眠(寝室)環境の要因には「温湿度」「光」「音」などがあり、この章では「温湿度」について紹介します。

適切な温湿度は?

まず,内部環境となる私たちの深部体温リズムですが,一般的に1日の中で19時頃が一番高く、それ以降徐々に下がり、夜中の3時〜4時頃が一番低くなります。そこから起床に向けて徐々に高くなっていきます。深部体温の高低差は1℃前後と数値的には決して大きなものではありませんが、この1℃がもたらすことは、朝の目覚め・寝つき・免疫・消化力などにも影響します。

深部体温の微妙な変化が身体に与える影響は大きいため、四季がある日本では就寝時の寝室の気温と湿度のコントロールはとても重要になります。
夏は涼しく、冬は暖かくなのですが、年間を通じて良好な寝室の温度は16℃〜26℃、湿度は50%前後になります。

温湿度が睡眠に与える影響

ここでは高温環境と低音環境のケースを紹介します。
まず高温環境では、レム睡眠とノンレム睡眠(徐波睡眠:ノンレム睡眠の中でも深い睡眠)が減少します。そして入眠してからの中途覚醒が増加します。理由は環境温度が高いため、抹消血管を伝わって皮膚からの放熱が阻害されるため、結果深部体温の低下が抑制され睡眠の質が低下してしまいます。
低音環境では、高温環境と少しだけ異なり、覚醒が睡眠の後半で増加、レム睡眠は減少するが徐波睡眠(ノンレム睡眠の中でも深い睡眠)には影響があまり無いです。注意する点があるとすると、電気毛布などで過剰な加温を一晩中使用してしまうと、逆に高温環境と同じ状態となり、かえって身体の負担は多くなってしまいます。電気毛布などは就寝前に寝床を温める程度にとどめ、30分程度使用した後タイマーで電源が切れるようにすることをお勧めします。

適切な温湿度を保つことは、入眠をスムーズにし、睡眠の質を高めることを促すために必要なことです。高温環境や低音環境では上手にエアコンなどを使用して快適な温湿度環境を作ってください。