健康の三要素は「運動」「栄養」「休養」です。休養(睡眠)の不足が続くと、意欲低下や集中力低下、食欲低下など不調が出現します。
睡眠不足が栄養(食事)にも悪い影響をもたらすと言っても過言ではありません。健康のためには、食事は1日3回、規則正しく食べることが基本になります。

また人間の体内時計は厳密に24時間ではなく、24時間より長いと考えられています。朝食を摂取することで、24時間の日周リズムに体内時計をリセットする作用があるといわれています。朝食を抜いてしまうと体内時計がリセットされずに、リズムが狂い始めるきっかけになってしまうかもしれません。

食事の量については、朝食と昼食は均等、夕食は少なめにすることが良いとされています。その理由は食事の時間にも影響するのですが、食後は胃腸が働き始め、胃腸が休まらずに深部体温が高いままとなって睡眠の質が低下してしまう恐れがあるからです。また夕食では刺激物やカフェイン、消化の悪いものは睡眠導入を阻害する可能性があるので避けた方がよいです。

体や脳によい食事があるように、睡眠にもよい食事(栄養素)があります。睡眠の質を高めることができる快眠成分を含む食材をご紹介しましょう。

L-トリプトファン

アミノ酸の一種であるL-トリプトファンは「心を落ち着かせ、リラックスさせる脳内伝達物質セロトニン」の分泌に必須な栄養素になります。
L-トリプトファンは大豆や鶏胸肉、サーモン、卵などに多く含まれます。ただし、L-トリプトファンを摂取する際はお酒は控えてください。何故かというと、お酒に含まれるアルコールがL-トリプトファンの脳内輸送を妨げる可能性を指摘する研究結果があり、レム睡眠を阻害してしまうかもしれないためです。

グリシン

アミノ酸の一種であるグリシンは「ノンレム睡眠の中でも質の良い睡眠のカギとなる徐波睡眠(深い睡眠)にすみやかに到達」させる栄養素になります。深い睡眠がとれることで睡眠のリズムが整い、夜中に目を覚ましてしまう中途覚醒や、早朝に起きてしまう早朝覚醒が減り熟睡をサポートすると言われています。グリシンはエビやホタテ、イカ、カニなどの魚介類に多く含まれています。
また質の高い睡眠を得るには深部体温を下げる必要があります。グリシンは深部体温を下げる働きもあるので、入眠のサポートもしてくれると言われています。