睡眠時は日中と比較して、体温が1〜1.5度ほど下がります。
体温を下げる理由は、日中の活動で酷使された脳や臓器、筋肉の温度を下げて休ませるためと考えられています。
温度を下げるためには、
 ①体の深部温度を下げる
 ②体全体の代謝を下げる
 ③脳や臓器、筋肉の温度が下がる
といった流れになります。

深部体温を下げるためには、睡眠前に体温のコンディションをととのえて、血流をよくすることが重要になります。

深部体温を下げるための工夫

就寝の1〜2時間ほど前に38〜40℃のぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、または足湯に浸かって体温をじんわりと上げてください。
体が温まルト、末梢血管が拡張し、手足からの熱放散がスムーズに行われ、深部体温が下がりやすくなります。
一方、42℃以上の熱いお風呂がお好みの場合は、就寝から3時間以上時間を空けるなど時間の工夫が必要です。
熱いお風呂に浸かると深部体温を上げて、入眠を妨げる原因になってしまいます。
お風呂以外の方法は夕方に有酸素運動(軽く汗ばむほどのウォーキングなど)も、熱放散ををスムーズに行いやすくなります。

今更聞けない血流と血液のお仕事

「血流」とは心臓から出た血液が全身の血管を巡り、再び心臓へ戻る流れのことです。
「血液」の働きは、呼吸によって取り入れられた酸素、食事から吸収した栄養素、体内で生み出される熱などを血管を巡り体のすみずみの細胞へ届けたり、血液の中に含まれる白血球が細菌やウイルスを退治して体を守ったりしています。
血液は生命維持に必要なものを血管を流れて全身に届けます。全身に届けるために血流がその役割を果たしているのです。