睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れる、と一度はどこかで聞いたことあると思うのですが、、、そういえば、ホルモンの働きって何??という方も多いのではないでしょうか。
ホルモンは、睡眠不足でダメージを受けた体の外部・内部環境の乱れを整え、常に体が同じ働きになるようバランスを保つ働きをしています。本日は睡眠に関係する代表的な生体ホルモンを紹介します。

◇成長ホルモン(体の成長や修復、疲労回復)

【睡眠に関する働き】
・主に肝臓に働きかけ、骨や筋肉・内臓器官の発育に関わっている。
・肌にハリと潤いを与える。
・入眠直後の深いノンレム睡眠中に多く分泌される。
睡眠が最高レベル(睡眠段階4)になると分泌が始まります。夕食の時刻が遅く、食事から4時間以内に就寝すると、ホルモン分泌機能が妨げられるといわれています。
→夕食から就寝までの時間を4時間空けることがホルモン分泌のポイントです。

◇メラトニン(睡眠促進)

【睡眠に関する働き】
・脈拍、体温、血圧を低下させ、睡眠と覚醒のリズムを調整する。
・性腺を抑制し、眠るための準備として深部体温を低下させる。
・夕方暗くなる頃から分泌され、身体に眠りの準備をさせる。
朝の太陽光が目に入ってから15時間程経過すると分泌される。分泌は夕方以降暗くなってから始まり、午前2時頃に分泌量はピークに達するといわれています。
→起床してから太陽光を浴びることが睡眠ホルモンのメラトニン分泌のポイントです。

◇コルチゾール(覚醒準備)

【睡眠に関する働き】
・代謝促進作用がある。
・覚醒直前に多く分泌され、身体にストレスに対する準備をさせる。
・ストレスを測定する指標となる。
コルチゾールの分泌は朝が最も高く、夜には低くなり、生体の一日の活動リズムを整える。睡眠中は血糖値が下がるが、それを回復させようとコルチゾールなどのホルモンが分泌される。
→起床後の分泌現象は、日中に襲ってくるストレスに対処するためです。