【睡眠について知ろう】睡眠環境と音

生活騒音について考えよう
眠りにつく時、音楽を聴きながら眠る人、無音でないとダメな人、テレビがついていても気にならない人、いろいろな方がいます。脳は眠っていても音は聞こえている状態にあると言われています。そう考えると、どういった音が眠りにとって良いのか気になりませんか?まずは日常の生活音のレベルをまとめてみました。(東京都環境局のホームページを参照させていただきました。)
音の大きさ(デシベル) |
|||
---|---|---|---|
日常生活音のいろいろ | 家庭用設備 | エアコン | 約41~59 |
温風ヒーター | 約44~56 | ||
換気扇 | 約42~58 | ||
風呂又は給排水音 | 約57~75 | ||
家庭用機器 | 洗濯機 | 約64~72 | |
掃除機 | 約60~76 | ||
目覚まし時計 | 約64~75 | ||
電話のベル音 | 約64~70 | ||
音響機器 | ピアノ | 約80~90 | |
エレクトーン | 約77~86 | ||
ステレオ | 約70~86 | ||
テレビ | 約57~72 | ||
その他 | 犬の鳴き声 | 約90~100 | |
子供のかけ足 | 約50~66 | ||
ふとんをたたく音 | 約65~70 | ||
車のアイドリング | 約63~75 | ||
人の話し声(日常) | 約50~61 | ||
人の話し声(大声) | 約88~99 |
続けてWHO(世界保健機関)が2009年に発表している夜間騒音ガイドラインというものがあります↓
dB(デシベル) | 健康影響 |
---|---|
30dB以下 | 実質的な影響は認められない。30dBは夜間騒音の影響が生じないレベル |
30-40dB | 睡眠に対してして多くの影響が生じる。しかし、影響の程度はそれほど大きくない。40dBは悪影響が生じる下限のレベル |
40-55dB | 健康への悪影響が生じる。多くの住民は夜間騒音に適応するために生活を変更しなければならない。高感受性群ではより重度に影響を受ける |
55dB以上 | 高頻度で健康影響が生じ、相当数の住民が不快感や睡眠妨害を訴える。心疾患のリスクが増加する知見がある |
このガイドラインを見る限り、日常の生活音がする環境での睡眠は、気づかないうちに身体に何かしらのダメージを与えているかもしれません。
睡眠環境は無音が最適なの??
無音といえば、宇宙を舞台にしたSF・ヒューマン・サスペンス映画の「ゼロ・グラビティ」を想起してしまいます。(視聴されていない方、伝わらなくてスミマセン。。。)
主人公が宇宙での作業中に事故に巻き込まれて、無重力空間に放り出され地球への帰還を目指していく、といったストーリーなのですが、全編のほとんどが無音で構成されている映画です。このような環境が睡眠に適しているかと考えると”うーん”となります。
前述しました「夜間騒音ガイドライン」を見れば、できるだけ静かな環境を作った方が良いと思うのですが、全くの無音状態だと、諸説あるのですが”不安な気持ち”になになり、寝つきが悪くなるとも言われています。
無音による”不安な気持ちは”映画「ゼロ・グラビティ」を見ている時、終始「無音」が与える緊張感のようなものを感じて、映画を見ている最中全く眠くなりませんでした。
では睡眠に適した音とは??
人の声が睡眠を阻害すると言われているので、テレビやラジオ、音楽も歌詞があるものは就寝時にはオフにすることをお勧めします。眠っている間も、聴覚中枢は働き続け耳から音を受け入れるため、言葉に反応して思考を巡らせてしまい浅い眠りになってしまいます。
お勧めな音は不規則な風のゆらぎのような、自然に近い音が眠りに良いといわれています。睡眠環境の音に悩まされている方は、快眠に導くBGMなども「YouTube」で検索すると出てきますので、睡眠環境でお悩みの方は一度お試しください。